ごあいさつ

江戸時代に参勤交代で大名行列が往来した歴史の道である〈山陽道〉を、先ずはふるさとである周南地域を対象にして、萩本藩の御用絵師の有馬喜惣太が18世紀に作成した江戸時代の古地図を検討しながら、元徳山高専教授の工藤洋三先生によって米国立公文書館より発掘された空襲前の周南地域の航空写真と照らし合わせながら、できるだけ本来の山陽道の正確な道をつきとめて、歩いてみたいというモチーフで始まりました。

当時はウォーキングイベントも少なく、ボランティアガイドやウォーキング協会の周南支部もまだ始動しておらず、今ではその柱となって活躍しておられる方々も自らの目標のために勉強として参加しておられました。

まだ珍しいウォークイベントでもあり、たくさんの参加者と協力者があり、大いなる熱意をもって出発いたしました。そういった当会の歩んできた活動の歴史も紹介したいと思います。

山陽道には、本陣、脇本陣、寺社、白壁の造り酒屋、商屋、古い町屋、祠や地蔵さん、道しるべなど。商人や職人や人々が集まってできた〈総合文化遺産〉と言ってもよいほど文化財の宝庫です。大きな鬼瓦や動物などの瓦、こて絵のある漆喰や家紋など。トリビアを見ても、面白いものがいくらでも見つかります。「文化遺産が勝手に向こうから集まってきている」という表現を私はよく使います。山陽道は文化財と民俗学と歴史学の絶好の学び舎です。

この素晴らしいふるさとの文化財と歴史的建造物を堪能しながら、健康ウォークしましょう。そういった意匠のもとに立ち上げました。その意匠に賛同してくれた人たちがスタッフとして参画してくれたのです。

「山陽道」とともに、私たちも成長しました。手探りで始めて、回を重ねるごとにノウハウを重ねてゆき、充実さを増しました。固定のファンもたくさんつきました。

①「街道界隈の遺産や歴史などに触れ」ながら、「健康ウォーク」を兼ねて、地元愛を深めたい。

➁スタッフは仮装に扮して歩く。

③休憩時間にはパフォーマンスで盛り上げる。

こういうスタイルが出来上がりました。〈二度も三倍もおいしいウォーキングにする〉が私のポリシーです。それに賛同してくれた人たちが、スタッフとして計画・準備から運営・後始末までサポートして成り立っています。みなさん、手弁当です。イベントは毎回大赤字ですが、それでもみんな大好きで、楽しくて、やっています。

総合文化遺産「山陽道」健康&歴史ウォークを愛したい人は、現地集合、老若男女問わず、誰でも参加オッケーです。ふるってご参加ください。

文化に親しみたい方、かつ健康ウォークに感心のある方。スタッフの仮装やパフォーマンス、侍たちによる現地説明や蘊蓄も楽しんで頂きたいという、欲張ったウォークイベントです。

 山登りと違って、安土桃山時代の西国街道、江戸時代に参勤交代をした「山陽道」に沿って現代の道路もほぼ沿って走っていますので、途中でリタイヤしても安心です。交通機関がすぐ近くにあります。お昼までの参加、お昼からの参加と、みなさん時間や体力に合わせて工夫されています。

過去に、5歳~90歳まで参加されました。乳母車で参加された方もあります。W ボーイスカウトも家族で参加されました。

 老若男女、家族や仲間たちとみんなで山陽道と健康ウォークを楽しみましょう。

城下町や商店街を通る「山陽道」。「山陽道」において、周南地域ほど恵まれた地域はありません。ほとんどが学区を通っているので、子供たちは知らず知らずのうちに、大名行列が歩いていた歴史街道を通学で、歩いていたのです。

春の陣、秋の陣、年二回日曜祝日開催で始まりました。

本陣から本陣へ、約10キロ超のコースを、解説を交えて終日歩く。雰囲気のある神社やお寺でお弁当。もちろん、小冊子付けます。保険料入れて200円。

徳山藩の西端・浮野峠(富海・牟礼)を越え、周南市熊毛の中山峠を越えて、参勤・下向を追体験する。

三田尻御茶屋 − 富海本陣 − 福川本陣 − 徳山城下 − 花岡御茶屋 − 呼坂本陣 − 高森本陣(玖珂本陣)、

6区間に分けて踏破します。

スタッフは試し歩き、勉強会を通じて準備しております。「山陽道を歩こう会」の趣旨に賛同して下さる有志のみなさんとワイワイ楽しむボランティア活動です。スタッフも楽しんでいます。みんなが幸せになる。サイコーです。

2022年の時点で、すでに、三田尻御茶屋(防府市)~高森本陣(岩国市)間の参勤(江戸方面へ)と下向(国元に帰る)を制覇しています。現在、コロナで様子見。

脇道(鹿野街道)なども開拓しており、スタッフは小郡方面や和木方面、萩往還も歩いて学習・下調べをしております。

昼休みは、パフォーマンスタイムを設けて、過去に、演舞や歌、演奏、ボーイスカウトによる講座などがありました。飛び入り参加もありました。誰でも。参加者を退屈させません。一日をメチャクチャ楽しみまくるのがポリシー。「花岡稲穂祭」や「玖珂鞍掛祭」などに開催日をぶつけて、終わった後も祭りを楽しめます。

当日、のぼり持ちや交通整理などボランティアお願いしています。参加者みんなもスタッフ。みんなで安全に楽しむために、みなさんで協力して成功させましょう。

参加者の仮想パフォーマンスも自由です。ピカチューでもスパイダーマンでも。思い思いに楽しんでください。それが、「山陽道を歩こう」のモットーです。

しゅうなん地域づくり応援サイト内の「市民活動グループバンク」に登録しています。

2022年 山陽道を歩こう会 代表 西村侍